2008年12月14日日曜日

吃音者に対して海外同様、障害者手帳の交付を願う運動

吃音者に対しての理解は世間一般になかなか浸透せず、
吃音により社会生活を送れず悩む人たちはどんどん増加しています。
それに対して吃音者を障害者として明確に認定してもらい、社会的に保護してもらえないだろうか?と考えている人たちがいます。

現行の身体障害者福祉法では、言語障害については3級、4級についてしかありませんので、新しく法改正して、言語障害者手帳5級を新設し、吃音者を救済する必要があります。

吃音症についての障害は、現行法の言語障害3級、4級では、残念ながら、障害者認定されませんし、交付申請しても却下されてしまいます。

言語障害 3級 --- 機能の喪失。
言語障害 4級 --- 機能の著しい障害。
そのため、言語障害者手帳5級を新たに新設する必要があります。

アメリカやニュージーランドetc...では、吃音(どもり)をきちんと言語障害と認めていますし、日本も先進国としてあやふやなまま黙止するのではなく、問題解決へと歩みだす必要があります。

行政担当の方や、人権担当の方、弁護士の方etc...に、吃音(どもり)問題を尋ねてみたのですが、やはり、身体障害者福祉法を見直さねば問題は解決しないというコトでした。

しかしながら、厚生労働省に、身体障害者福祉法を見直す動きは見られず、見直すとしても長い年月がかかります。

これにより、吃音(どもり)問題は、健常者と障害者の狭間に放置されたままの状況となる蓋然性が強いです。

そのため、吃音(どもり)症の当事者の方は、症状が近似している”社会不安障害(SAD---Social Anxiety Disorder)”etc...という認定でなんとか緊急避難するしかないのが、哀しくも現状であると思います。

ここ最近何年もの間、厚生労働省への吃音(どもり)問題に関しての意見etc...は少ないようですので、一人でも多く、声をあげてください(p´□`q)゜o。。

吃音(どもり)問題に関して、なにかご意見のある方は厚生労働省までお願い致します。

[引用]
via 吃音(どもり)症で言語障害者手帳5級、交付して下さい。



ここに記述されている通り海外の各国では「吃音」は言語障害者として認められ、社会的に啓蒙活動、保護活動が行われています。
それに比べると日本は吃音者に対してあまりにも残酷です。

政府がこういった活動を怠っているからこそ吃音者を狙った詐欺商品・情報商材など弱者を食い物にしたビジネスが横行し被害を被る人たちが増えているのです。
日本の医者達の中にはまだ「吃音は治るものなのに、吃音者がきちんとした治療を受けていないからだ。自主性がないから」という様なことを吃音者に対して冷たい目を向ける人たちすらいるのです。

吃音で悩む人たちのために今こそ声を上げるべきではないでしょうか

厚生労働省へのご意見etc...は以下から。

電話番号 03-5253-1111(内線または、代表から→障害保険福祉企画課)
厚生労働省(Web上)https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html

吃音(どもり)を題材にしたオススメ小説

久しぶりに重松清さんの小説「きよしこ」を読みました。
やはり素晴らしい作品です・
自身も重度のどもりを患っている著者重松清さん。
吃音と共にすごして来た少年のお話で重松さん自身の自伝ともいうべき作品です。
吃音に悩んでいる人、吃音者のこと・吃音を理解しようとしている人にオススメの小説です。