2008年11月27日木曜日

苦手な言葉の頭を抜かして喋るという方法 吃音(どもり)攻略法

久しぶりに更新します…

今回は今までのエントリーの中にも少し書いたことがあると思いますが苦手な「行」を「とりあえずやり過ごす方法」について考えてみたいと思います。

吃音を克服するために日々トレーニングを重ねていても
やはり回復に至るまでの道程は辛いものがあります…

吃音が少しでも回復するまでの間とりあえず応急処置というか、この方法で臨めばウィーク単語をやり過ごすことが出来るかもしれないというものをご紹介いたします。

wikipediaにも掲載されていましたが苦手な言葉を発声する直前に「息継ぎ」をする。
これもかなり有効的な方法のひとつだと思います。
しかし、私の場合初期の段階はこの息継ぎで危ない局面を何度も打開できたのですが経験をつんでいくにつれて「今度も息継ぎでちゃんと出るかしら…」という新たな邪念が生まれ
息継ぎをするということ自体が「難発」のトリガーになってしまうようになってしまいました…ですので新しい打開策を見つける必要がありました。

そこで今回ご紹介する言葉を抜かして喋る方法をご紹介致します。

・リズム感によるアプローチでの吃音改善策・対策の例を使って説明すると
「お電話有難うございます」の「あ」の部分で難発になってしまうとします
するともう、いつもそこで出ないというのは分かっているので思い切って「あ」をわざと喋らずに発声します。
「お電話りがとうございます」と喋るということですね。
こういう風に、日常的に使う言葉の中で苦手と分かっている言葉、もしくは仕事などで日常的に使わないといけない言葉の中で難発の発症ポイントが分かっている場合その吃音トリガーポイントを抜かす!!この荒業は非常に効果的です。
しかも、吃音の人はカツゼツが悪かったり早口の人が多いと思いますので一文字ぐらい聞こえなくてもあんまり違和感が持たれない感があります…

この語頭を抜かす喋り方に慣れてくると、仕込んでいた言葉だけでなくアドリブでも頭抜かし喋りが出来るようになってき非常に安定した喋りが出来るようになってくると思います。
難発にお悩みの方は是非、実践してみてください。

尚、幾人かの方達に効果があったものを紹介していますが、効果は人それぞれですので予めご了承下さい。

2008年11月15日土曜日

吃音(どもり)を克服・治療するという情報商材・通信販売には気をつけてください

どの世界にも弱者を食い物にした悪人はいるものです。
吃音(どもり)症の方もその標的の限りではありません。

「吃音 ○○」で検索したりするとかなり治療・克服と銘打った怪しげな商品を販売しているところがヒットします。
どんな商品を販売しているかというと吃音を克服する為のマニュアル冊子・及びCDやDVD・などなどです。
治療に役立つお守りの様なものもセットで付いてくる商品もありました(笑)
これらの商品しかもお値段が数万円と結構な値段。

それらに収録されている情報は全てインターネット上及び吃音関連の安価などの著書にでも手に入れることが出来る基本的なものばかりです。

そういった商品に手を出す前にまず必ずそれが信用に足るものなのか、専門家にお尋ねになり、評判などもきちんと調査をした上で検討することをおすすめ致します。

かくゆう私も藁にもすがる思いでそういった悪質な商品を利用し痛い目を見ておりますので
次回よりそういった体験談なども交えていきたいと思います

2008年11月10日月曜日

リズム感によるアプローチでの吃音改善策・対策

吃音(どもり)の改善方法として私がかなり効果をあげたと信じてやまない独自のトレーニング方法をご紹介致します。

私はとってもギターが大好きで、ギターの練習をする際必ず行うのがメトロームを使ったリズムの練習です。
この練習はギターだけでなあらゆる楽器でも行うものなのですがギターを例に挙げたのには理由があります。
ギターというのはピアノなどと違って指で押さえてすぐに音が出るというものではありません。
左手と右手のタイミングがあって初めて音が出ます。
このタイミングを練習するのに有効なのがメトローム練習法なのです。
リズムに合わせて最初は4分音符で合わせていきます。
リズム:●    ●    ●    ●    …
弾く音:ド    レ    ミ    ファ    …

とうい具合ですね。これが、きちんとリズムに合わせて音が鳴らせるようになってきたら次は8分音符で合わせていきます
リズム:●   |●   |●   |●    …
弾く音:ド レ |ミ ファ |ソ ラ |シ ド  …

リズムに重なる頭の音は強く弾き、裏のリズムになる部分は弱く弾くというメリハリをつけていくとさらに良いです。

このようにひとつのリズムで合わせる音の数を増やしていき最終的には
リズム:●   |●   |●   |●    …
弾く音:ドレミファ|ソラシド|レミファソ|ラシドレ …

と16分音符で綺麗に音が出せるようになってくるのです。

これと同じように声ももしかしたら話をするために存在している潜在的なリズムと綺麗にあっていないからつまずいたり音が出なくなったりしているのではないだろうか?
吃音者の中にはどもったときは連発するのに、実際同じ母音の字並びの言葉を発声しようとすると苦手な人が多い。例えば「お電話ありがとうございます」という言葉があります。
母音だけ抽出すると「oena aiaouoaiau」なのだが、「お電話」と「ありがとう」の間に「a」が連発しています。
この連発によって「お電話」の次の「ありがとう」の「あ」で難発は出現する事が多いというのです。
同じように、文節の中に単語と単語の間に同じ母音が尾と頭でつながっている場合吃音及び難発が出やすくなっている人がいるのではないでしょうか?吃音持ちの方は苦手な言葉を検証してみてください。
人それぞれなので一概には言えないのですがそういう症状が出ている人は次のトレーニングがもしかしたら有効的なのかもしれません。
まず、正確にリズムを刻めるツールを用意する。
パソコン上で動かすメトロームソフトでもいいかもしれません
・メトロノーム・ソフト「アウフタクト2」

最初はゆっくりからはじめてください70くらいからでいいかもしれませんね。
リズムに合わせて
リズム:●   |●   |●   |●    …
弾く音:あ あ |い い |う う |え え  …
というリズムで50音を発声します。
これが終わったら、

リズム:●  |●  |●  |●  |●  …
弾く音:あああ|いいい|ううう|えええ|おおお…

三連符で50音行います。

リズム:●   |●   |●   |●   |●   …
弾く音:ああああ|いいいい|うううう|ええええ|おおおお…

16分音符


リズム:●    |●    |●    |●    |●   …
弾く音:あああああ|いいいいい|ううううう|えええええ|おおおおお…
5連符

リズム:●     |●     |●     |●     |●   …
弾く音:ああああああ|いいいいいい|うううううう|ええええええ|おおおおおお…
6連符

最低でも6連符ぐらいまでやるとより効果的かもしれません。
6連まで50音をやってもそこまで時間がかかることではないので是非毎日やってみてください。
すると連発を発生する際とてもカツゼツよく自信豊かに発声されるようになります。
慣れてくるとリズムの頭だけ力をいれてメリハリもつけていきたいですね。

2008年11月8日土曜日

書生による吃音改善策・対策

私自身重度の吃音を克服するために独自のトレーニング方法を色々考案してみましたので、他の人にも効果があるかどうかはわかりませんが一つずつご紹介致したいと思います。

私は色々な吃音者様と話したりしているうちに、吃音者のほとんどの人がペンで文字を書くのが速いというか慌てて書いている様なそんな性質を持っている事に気づきました。
もしかして、「話す」と「書く」はかなり精神的に直結しているのではないか?と思い
前回話したような「話す」トレーニングはもちろんの事、「ゆっくり文字を書く」練習を私と吃音者仲間さん達にやってもらいました。
「ゆっくり文字を書く」は敢えて結構な長文を書くことにします。短文だとゆっくり書いてもすぐ終わるからという時間的安堵感が出ますが、長文だと「こんな遅く書いてたらいつになっても終わらないよ!」という速く書かせる為の燃料になると思うからです。
丁寧に、丁寧に一角一角精神を集中させながら毎日毎日それなりの時間を書けて「文字をゆっくり書く」というトレーニングを続けました。
すると、不思議な事に話すとき後頭部を締め付けるような深層心理下の疾走感というか、無意識の暴走が飛躍的に抑制されはじめました。
意識してもなかなか出来なかったリラックスして堂々とした話し方が出来るようになってきたのです。

2008年11月7日金曜日

息継ぎと喋り方(吃音改善策)

花沢研究所の矯正法の続きを見ていってみたいと思います。

4.息継ぎを忘れない。また、息を吐き、気流を流すことも忘れない。
吃音者は息継ぎせず、一気に話すことが多い。早く話を終わらせたいからだが、合間、合間に息継ぎをすることを忘れてはいけない。また、人は酷く驚いたり緊張すると吸息反射という反射が起こり、吸い込んだ息を溜めこんだままになってしまう。吃音者にも似たことが起こる。そうなったら一旦話しを中断し、フィードバックして自分の身体や精神の状態を客観視して、精神を落ち着かせ、息を吐き出しやすい環境にしてから再び話すようにする。

5.早口を改める。
吃音者はどもるのが嫌だから、話を早く終わらせようと早口になる傾向がある。それは吃音の矯正にとってマイナスだ。一度、自分の喋りを音響機器に録音し、確かめてみることは大事だ(近年はビデオ撮影も有効とされている。身体の状態なども客観視できるからだ)。いかに早口か、逆に、上記の第一語を伸ばしたゆっくりした喋り方が、そんなにゆっくりではないことに気が付く。(聴覚フィードバック系の機能不全の早口言語症は原因や治療法が分っており、吃音症とは異なる)。
6.それらを踏まえた発声練習を欠かさない。


前回の発声練習の回でも強調されていましたが、まず早口と息使いを改める事。これはやはり重要なようです。
しかし早口論議で、吃音者の言葉を代弁させていただくと早口でなくてもどもるものはどもる!こんな事言われなくても分かってる!!んだと思います。
私も重度の吃音者でしたので分かるのですが早口云々でなくもう最初の一声自体が正常に発声出来ないのだから喋るスピードは関係あるのかな?というところが正直なところです。
現に早口な人に吃音者が多いというわけではないからです。
なので「吃音者はどもるのが嫌だから、話を早く終わらせようと早口になる傾向がある」という考え方自体が所詮吃音者を客観的に分析している研究者の意見だな~と思ってしまいます。

発音・発声・朗読による吃音改善方法・対策方法

今回はwikipediaに記述されている3つ目の「発音・朗読練習 - ゆっくり話す。」です。

息を吸い、下腹部に力を入れ続け(その際、大声で「えいっ!」とかけ声をかえるといい)、ゆっくり息を吐きながら第一語を長く引き伸ばし(第二語まで伸ばせばもっと良い)て話す。
第三語以降も長く伸ばし、全体的にゆっくり過ぎるほどゆっくり話す。
例:「私は、音楽が好きです。私の母も音楽が好きです。」 → 「(息を吸い、えいっ!と下腹部に力を入れ、息をフ~っとゆっくり吐きながら)フ→ わ〜〜た〜〜し〜は(ブレス。リピート)お~~ん~〜が〜く〜が(ブレス。リピート)す~〜き~〜で〜す(ブレス。リピート)わ〜〜た〜〜し〜の(ブレス。リピート)は~~は~~も(ブレス。リピート)お~〜ん~〜が〜く〜が(ブレス。リピート)す~〜き~〜で〜す」
上記の様な発音・声練習を、50音や本をテキストに毎日数十分繰り返す(句読点などをブレスの目安にするといい)。
①発音練習(例:さ~かな、り~んご等)
②朗読練習(例:す~ぎたるは な~お お~よばざるが ご~とし)
③会話練習(例:あ~なたの な~まえは な~んですか? 注:朗読のようにならないこと)
④長文練習
⑤短音練習(例:五十音,あ~いう、い~うえ、う~えお、え~おあ、お~あい)
⑥電話や挨拶など実地練習の順番で練習を繰り返す。電話練習は最初は録音機器にとりながら練習する。早口であることが分るので、ゆっくり話せるようになるまで録音機器を使う。

途中で止めない事が大事である。日常会話でも、上記のような呼吸・発声練習の基本を踏まえて話すようにする。その際、下腹部に意識しなくても常に力が入っているようにしなければならない。傍から聞いたらおかしな喋り方と映るかもしれない。だが、吃音が出てしどろもどろになることに比べたら遥かに良いだろう。


私もこれはもう吃音症をトレーニングする上で一番重要なものだと思っています。
中でも「朗読」は最高の改善方法ではないでしょうか。
吃音者の中には吃音のせいか、それとも吃音の原因か、早口になっている人が多いです。
早口はゆっくり喋ろうと意識しているだけでは絶対に治りません。実際に何度も何度もゆっくり喋るという経験をつむ事によって体に身についていくと思います。
そして、朗読(読書)によって苦手な語句を避けるための語彙を身につけることが出来ます。
・吃音に伴う症状がまた吃音者を苦しめ、他社に誤解をうむ
こちらのエントリーで考えたように語彙は吃音克服の為の大きな武器となります。増やせるだけ増やしておいて損はありません。(良い文章を作る上でも役に立ちますしね♪)
上記の6つのトレーニングをひたすらこなすことできちんと喋れている自分というイメージが形成されます。
吃音はネガティブな意識によって引き起こされる事が多いのでそういうイメージの払拭、そして吃音の存在自体を無意識化が吃音症打開に結びつくと信じています。

尚、上記6つ以外にも各々で独自の発声教材で拡張していくのもいいと思います。
アナウンサーがやっているカツゼツトレーニングとか、早口言葉トレーニングとかなどですね。
どんな教材をやるにしろ必ず「ゆっくり喋る」「はっきり喋る」を念頭に

呼吸による改善法・対策法

吃音に対する対処法として、よくいわれるのが呼吸法の改善です。
方法としては胸式呼吸から腹式呼吸(丹田呼吸)に切り替えるという風なことを目にします。

wikipedia参照
吃音者は呼吸が浅いといわれる。下腹部には、常に、無自覚な時や、睡眠時でも力が入っているようにする。(近年、丹田呼吸法そのものは交感神経系の緊張を解し副交感神経系を優位にさせ、全身および精神の緊張の緩和が起こり吃音寛解に効果的であるとして見直す声がある。一方、下腹部に力を入れたままの複式呼吸をしながらの矯正訓練はある種の吃音の様態にのみ効果があり、胸式呼吸を基本とし、吃音の、ある場面で部分的に複式呼吸を取り入れた治療がある種の吃音には有効との見解も出てきている)。

* 第一呼吸:姿勢を正しくし、鼻から息を吸い(2,3秒)、下腹に力を入れ10秒以上口から吐く。これを5分くらいやる。
* 第二呼吸:鼻から息を吸い、「えーい!」と大きな声で気合をかけながら、下腹に力をいれな入れて息を止める。最初は5秒(息を止める時間)を10回、10秒を10回、15秒を2回くらいやる。いつでも暇があったらやり、意識しなくても下腹に力が入るまでやる。
* 第三呼吸(人に呑まれない呼吸法):肩の力を抜き下腹に力を入れ正面を見る。鼻から息を吸い、下腹に軽く力を入れながら鼻から息を吐き、悠然と構える。5分くらいやったら目を閉じ、次のような事を言って自己暗示にかける。「例:必ず吃音を治す。吃音は恥ずかしいものではない。相手は何とも思ってない。どんな時も落ち着いてゆっくり話す……など」。この他、自分の願い、望みを何でも言ってみる。



私が吃音の治療をはじめて行ったときカウンセラーの方に推奨していただいたのがこの方法でした。
私は上記のようなトレーニングはもちろんのこと、歌の練習もやっていたことから腹式呼吸についてはとても本格的に勉強し呼吸法なども力を入れて修練するクンダリーニヨガも長い間実践致しました。
しかし、分かったことは腹式呼吸をマスターしても吃音にはほとんど有効でないということでした…

しかし、上記で書いているように普段は胸式呼吸で吃音に陥る局面で腹式呼吸で発声するというのはかなり効果的だと思います。
吃音症の方はある程度自分がどの言葉で吃音が発症するかというのはわかっていると思うので、頭の中でその言葉の順番が回ってくる瞬間に一回大きな息継ぎをして、息を吐くと同時に続けて言葉を吐き出すと案外すんなりと出ると思います。

2008年11月6日木曜日

どもりの治療法・改善方法

ようやく本題に入れるようなところまできました(´;ω;`)ウッ…

日本では、ある時期まで、吃音は、精神的な緊張など心因性のものと偏って理解されてきたため、吃音治療は心理療法が重視され、それ故「吃音は中々治らない」と思われてきた。
また、一部の重度吃音者が、数十年かけた発声訓練や講談による超人的な努力で、自らの吃音を治すことに成功し、また、その人たちは民間矯正所を開いて「発声訓練や講談で治る」と声高に主張したため、更に間違った方向に吃音治療は進んだ(講談で軽快する人も中にはいるが全ての吃音に該当しない)。
それらの歴史をまず、踏まえて治療を考える必要がある。

吃音を矯正・治療してくれる人たちは一体どういう人たちなのでしょうか?
病院などでこれから治療したい!と思っている人は結構その編は気になるところでしょう。

言語障害などを治療する言語聴覚士(ST)が基本的には治療を行う。
診断は、吃音の治療を手がけているSTがいる耳鼻咽喉科などの医師が行う。
また神経内科などでも医師に吃音の知識があり、吃音治療を行うSTがいれば診断可能な場合がある。
精神科や心療内科などでも、通院・在宅精神療法や投薬治療を受けず、初診料と再診料のみの診療報酬請求しか行わないならば、吃音症のみの診断名で基本的には受診可能である。



私も長年独自の治療法を模索し、ネット上に記述されているものは全て試しました。
ほとんどが全く効果のないものばかりでその度に絶望感を味わいましたが…自分で研究を重ねる毎に吃音は必ず治すことが出来ると確信しました。

これからネット上に転がっている改善策をひとつひとつ紹介と体験談を元に考察していきたいと思います。

吃音発症のきっかけ

発症のきっかけ

吃音になる「きっかけ」は、生活環境の影響があるとも言われているが全ての人に当てはまるものではなく、「生育歴」とからめて両親の厳しい躾に責任を求める場合もある。吃音児を持った親は、将来、子供から吃音になったことや、なぜ早く治療してくれなかったのか責められることを心配する。下に箇条書きにて「きっかけ」についてのいくつかの説を挙げる。

* 耐え難いストレス(いじめ・叱られた・過度に厳格な躾)
* 好ましくない言語環境


幼少期の子供は左右の言語脳野の機能分化が進んでいないため、どもりは出やすいといわれているが、それに敏感になって、自分の子供に『どもらないように話せ』などと叱ってしまう。叱られた子供はどもりを悪い事だと思い込み、隠そうとする。それが、いつしか話すことへの恐怖へと変わり、条件反射付けられ、吃音が定着してしまうと考えられる。また、電話で言葉が出ず、いたずらと思われたり、友人からおかしな話し方をするという目で見られたり、授業で指名されてどもったことを注意されたり、いじめや嘲笑の対象にされるなど、辛い体験の蓄積や、周囲の人の吃症状に対する否定的反応からも吃音は条件反射付けられる。

* 吃音者をからかうなどして発声を何度も真似た経験がある。
* 家系に吃音者がいる。


これは、一部を除いては遺伝ではない。

* 左利きの者が利き腕を矯正した。

など。
[source by wikipedia]

実際、吃音・どもりの発症の原因はまだ世界的にわかっていないのが現状だといいます。
ただ単に生活環境に起因するものだけでなく、遺伝によるもの、脳の障害によるもの様々な可能性が検証されているとのことです。

私は自身のケースでお話しすると…
私には兄弟が4人おり、そのうち3人が親に厳しい教育を強要されて育ちました。
その三人全てが重度の吃音を発症するに至り、残りの一人は健常的に育ちました
。こういったことを見ていると親の躾などに起因するところが多分にあるのではないかと思ってしまったりします。

あと、よく子供時代に治療した吃音はほとんどが完治し、大人になって治療するとほとんど効果がないということも聞きますがそういう吃音の症状が出だした子供達を放置する親が非常に多いということもあるかと思います。
それはただ単に怠慢とかではなく、先のエントリーでお話したとおり吃音に対する認識が一般社会でほんとされていないということがあるかと思います。
ようするに、そこまで重大な事だと吃音を発症させた親は思っていないのです。
ただ単に子供特有の発声の未熟さ、ドラマとかで見る緊張して言葉詰まる演技的なものだと勘違いしているのです。

もっと社会的に吃音が認知され、早期解決をはかれるそんな環境になって欲しいと考えます。

2008年11月4日火曜日

吃音に伴う症状がまた吃音者を苦しめ、他社に誤解をうむ

吃音はただ発声に対しての影響だけでなくそれに伴う身体的、精神的な影響も大きくあります。
例えばこういうものがあるようです。

* 随伴運動 - 吃音による不自然な身体の動き(瞬き、体を叩く、手足を振る、足踏みする、目を擦るなど)。
* 吃音回避 - どもる言葉を避けようとする。
* 転換反応
* 波状現象(変動) - 流暢に話せていたと思うと、急に吃音が出る。
* 吃音予期不安 - どもったことで、またどもるのではないかと恐怖を感じる。
* 吃音不安 - どもったことで、相手にどう思われるか恐怖を感じる。
* 吸息反射 - 緊張し、吸息したままの状態になる。
* 呼吸の乱れ
* 早口
* 全身(口唇、舌、声帯、直腸筋、腹筋、横隔膜筋、胸筋、肛門など)や一部の筋肉の過緊張 - バルサルバ反射など。
* 吃音に意識が集中し、話しがまとまらない。
* 頭が真っ白になり、言葉が頭に浮かばない。
* どもったことで自己嫌悪になる。
* 吃音を気にし、話すことや人付き合いを避けるようになる。
[引用 フリー百科事典wikipedia]

吃音に悩む人のほとんどに見られるのが顔の筋肉のこわばりじゃないでしょうか?
頑張って発声しようとするのでどうしても顔が歪んでしまったり、力が入ってしまいます。事情を知らない人が見るととても誤解を与えていることでしょう。
この症状の中で特に注目したいものがあります。
「吃音回避」です。
吃音暦を重ねた人は自然と自分がどもった言葉や難発が生じた言葉がある種トラウマとしてインプットされていき、喋る言葉をイメージし発声するまでの間に同意味の他の言葉に置換しようというプロセスを経るようになっていきます。
私も既にこの症状に陥っているのですが、ある種これは改善させる足がかりの一つになりうる入り口かもしれないと思っています。
それはまず、脳内置換した言葉のほとんどは綺麗に出ること。
それはもしかしたらトラウマから脱却できた安心感からくる心のゆとりかもしれないし、ただ単に苦手でない語韻のフレーズだったからかなのかもしれないですが…
しかし、常にコンスタントにうまく置換させるためには語句のかなりのボキャブラリーが必要となってきます。
語彙が潤沢しているといえば作家さんとかを思い浮かべますが…そういえば作家さんの中には元重度の吃音者の人で今は克服しているという経歴を持つ人が少なくありません。
私の大好きな「重松清」であったり、テレビなどで激論を重ねる評論家・作家の西部邁もそうであるという話を聞いています。
もしかしたら、語彙を増やすという事は吃音症状の緩和に非常に有効的なことかもしれません。
私は苦手な言葉の別の引き出しをたくさんもっているという安心感で苦手な言葉自体すら円滑に発声させることも多々あるのです。

ただ、語彙を増やすといってもどういったトレーニングを積めばいいのでしょうか?
読書量を増やすであったり、知らない言葉を耳にしたらきちんと暗記していくということももちろん有効的だと思います。
しかし、やはり人間が一定期間にマスターできる語彙なんて高が知れています。不必要な語彙まで無作為に覚えるより、まず吃音に陥りやすい自分の苦手な言葉!これの影武者を重点的に覚えます。!
よくHIPHOP音楽のラッパーの方々がアドリブでラップを出来るようにするために同じ韻(同じ母音で構成されたフレーズ)をリストアップした韻辞典なるものを自分達で作って日々それを暗記し、きたるべくアドリブでラップバトルをするためにトレーニングをしているといいますが、それと同じくして吃音に陥りやすい苦手な言葉の同意味の言葉・フレーズを!その言葉の英語でもいいですし、古い言い回しでも良いですし重点的に武装していく

吃音克服辞典を作って是非、やってみてはどうでしょうか?