2008年11月7日金曜日

息継ぎと喋り方(吃音改善策)

花沢研究所の矯正法の続きを見ていってみたいと思います。

4.息継ぎを忘れない。また、息を吐き、気流を流すことも忘れない。
吃音者は息継ぎせず、一気に話すことが多い。早く話を終わらせたいからだが、合間、合間に息継ぎをすることを忘れてはいけない。また、人は酷く驚いたり緊張すると吸息反射という反射が起こり、吸い込んだ息を溜めこんだままになってしまう。吃音者にも似たことが起こる。そうなったら一旦話しを中断し、フィードバックして自分の身体や精神の状態を客観視して、精神を落ち着かせ、息を吐き出しやすい環境にしてから再び話すようにする。

5.早口を改める。
吃音者はどもるのが嫌だから、話を早く終わらせようと早口になる傾向がある。それは吃音の矯正にとってマイナスだ。一度、自分の喋りを音響機器に録音し、確かめてみることは大事だ(近年はビデオ撮影も有効とされている。身体の状態なども客観視できるからだ)。いかに早口か、逆に、上記の第一語を伸ばしたゆっくりした喋り方が、そんなにゆっくりではないことに気が付く。(聴覚フィードバック系の機能不全の早口言語症は原因や治療法が分っており、吃音症とは異なる)。
6.それらを踏まえた発声練習を欠かさない。


前回の発声練習の回でも強調されていましたが、まず早口と息使いを改める事。これはやはり重要なようです。
しかし早口論議で、吃音者の言葉を代弁させていただくと早口でなくてもどもるものはどもる!こんな事言われなくても分かってる!!んだと思います。
私も重度の吃音者でしたので分かるのですが早口云々でなくもう最初の一声自体が正常に発声出来ないのだから喋るスピードは関係あるのかな?というところが正直なところです。
現に早口な人に吃音者が多いというわけではないからです。
なので「吃音者はどもるのが嫌だから、話を早く終わらせようと早口になる傾向がある」という考え方自体が所詮吃音者を客観的に分析している研究者の意見だな~と思ってしまいます。

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