2008年11月7日金曜日

発音・発声・朗読による吃音改善方法・対策方法

今回はwikipediaに記述されている3つ目の「発音・朗読練習 - ゆっくり話す。」です。

息を吸い、下腹部に力を入れ続け(その際、大声で「えいっ!」とかけ声をかえるといい)、ゆっくり息を吐きながら第一語を長く引き伸ばし(第二語まで伸ばせばもっと良い)て話す。
第三語以降も長く伸ばし、全体的にゆっくり過ぎるほどゆっくり話す。
例:「私は、音楽が好きです。私の母も音楽が好きです。」 → 「(息を吸い、えいっ!と下腹部に力を入れ、息をフ~っとゆっくり吐きながら)フ→ わ〜〜た〜〜し〜は(ブレス。リピート)お~~ん~〜が〜く〜が(ブレス。リピート)す~〜き~〜で〜す(ブレス。リピート)わ〜〜た〜〜し〜の(ブレス。リピート)は~~は~~も(ブレス。リピート)お~〜ん~〜が〜く〜が(ブレス。リピート)す~〜き~〜で〜す」
上記の様な発音・声練習を、50音や本をテキストに毎日数十分繰り返す(句読点などをブレスの目安にするといい)。
①発音練習(例:さ~かな、り~んご等)
②朗読練習(例:す~ぎたるは な~お お~よばざるが ご~とし)
③会話練習(例:あ~なたの な~まえは な~んですか? 注:朗読のようにならないこと)
④長文練習
⑤短音練習(例:五十音,あ~いう、い~うえ、う~えお、え~おあ、お~あい)
⑥電話や挨拶など実地練習の順番で練習を繰り返す。電話練習は最初は録音機器にとりながら練習する。早口であることが分るので、ゆっくり話せるようになるまで録音機器を使う。

途中で止めない事が大事である。日常会話でも、上記のような呼吸・発声練習の基本を踏まえて話すようにする。その際、下腹部に意識しなくても常に力が入っているようにしなければならない。傍から聞いたらおかしな喋り方と映るかもしれない。だが、吃音が出てしどろもどろになることに比べたら遥かに良いだろう。


私もこれはもう吃音症をトレーニングする上で一番重要なものだと思っています。
中でも「朗読」は最高の改善方法ではないでしょうか。
吃音者の中には吃音のせいか、それとも吃音の原因か、早口になっている人が多いです。
早口はゆっくり喋ろうと意識しているだけでは絶対に治りません。実際に何度も何度もゆっくり喋るという経験をつむ事によって体に身についていくと思います。
そして、朗読(読書)によって苦手な語句を避けるための語彙を身につけることが出来ます。
・吃音に伴う症状がまた吃音者を苦しめ、他社に誤解をうむ
こちらのエントリーで考えたように語彙は吃音克服の為の大きな武器となります。増やせるだけ増やしておいて損はありません。(良い文章を作る上でも役に立ちますしね♪)
上記の6つのトレーニングをひたすらこなすことできちんと喋れている自分というイメージが形成されます。
吃音はネガティブな意識によって引き起こされる事が多いのでそういうイメージの払拭、そして吃音の存在自体を無意識化が吃音症打開に結びつくと信じています。

尚、上記6つ以外にも各々で独自の発声教材で拡張していくのもいいと思います。
アナウンサーがやっているカツゼツトレーニングとか、早口言葉トレーニングとかなどですね。
どんな教材をやるにしろ必ず「ゆっくり喋る」「はっきり喋る」を念頭に

0 件のコメント: